抱腹絶倒! これを比較広告というなかれ
何年か前に日本でもラーメンズがやってましたね、AppleのテレビCM、「パソコンです」「Macです」っていうやつ。もちろん日本オリジナルの企画ではありません。本家は米本国で2006年に始まった"Get a Mac"キャンペーンのシリーズ広告で、本国の作品は日本版なんかより遙かに面白く、米アップルのサイトにはこれまでの全作品がアップロードされていますから、たまに観にいっては大笑いしていました。
あれからLeopardがありMacBook Airがあり、iMacがありMacbookユニボディ化がありといろいろホットな話題が続いたので、日本で放送されなくなったタイミングで"Get a Mac"は終わったものと勝手に思っていましたが、米本国では今も連綿と続いていることに、不覚にも最近気づきました。
VistaがリリースされてからはPC/MS陣営は突っ込みどころ満載ですから、抱腹絶倒の傑作が続いていて、多いに楽しませていただきました(感謝)。
競合製品をくさして優位性を強調する比較広告は日本では好まれないと聞きますが、この"Get a Mac"シリーズは直接製品を比較しているものではなく、ユーモアが全面に出ていますから、比較広告とはいえないでしょう。攻撃性っていったって、マーケットシェアが1/10にも満たないAppleだからこそできるCMだということで、PCユーザーもMacユーザーも、広い心でこのくらい楽しみましょうよ。英語なんて大してできなくても楽しめますから、是非観てみてください、最高ですから(www.apple.com/getamac/ads/)。
どれもこれも面白いものばかりですが、最高に愉快なのは、VistaのトラブルでPCを諦めてMacに乗り換えるユーザーが続出していることを歌に乗せて嘆く"Sad Song"という1本です。ここでPCが"Vista Blues"と題された次のような歌を歌います。
The Vista Blues
So many users leaving me,
And they ain't comin' back.
Vista's got issues, it's so glitchy,
They're leaving me for Mac.
Problems? Too darn many.
Patches? Not enough.
Expensive upgrades? Well, I need plenty,
Just to get me up to snuff.
People hate it when I crash and freeze.
Vista's got me out of sorts,
I'm often sick, to some degree,
On hold with Tech Support!
After a year of fixes, I'm still blue.
The problems, they repeat.
Now there's only one thing left to do:
Control, Alt, Delete.
YouTubeにも載ってますが、是非ともapple.comの高精細画像でお楽しみくださいますよう。
それにしてもMac役とPC役を人間に割り振って、2人を掛け合わせるというこの発想は誠に天才的で、キャスティングも見事なものです。ちなみにPC役はユーモリストで著述家のJohn Hodgman、Mac役は俳優のJustin Longで、「ギャラクシー・クエスト」でオタッキーなファンを演じたのがこのLongでありました(驚)。
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