春だ、ノートだ、東芝だ! (赤面)
しょぼい広告しか見あたらず、意気の上がらない日々が続いておりましたが、春一番も吹いて桜の気配が近づいてくると、新年度・新学期を狙って広告の世界も活気づいて参ります。その先陣を切ってドカンとやったのは東芝のノートPC、ダイナブックでありました。
渋谷駅山手線外回りのプラットフォームは東芝ノートPCの壁広告だらけ。このご時世ですから東芝でもなんでも、広告がドバっと出稿されるとそれだけでうれしくなります。まだこの国いけるかもね、という感じがするわけです。
偶然乗り合わせたのですが、山手線には東芝ノートPCのアド・トレインが1編成走ってるようです。1号車から10号車まで、車内広告はぜーんぶ東芝ノートPCの広告で独占されているっていう電車ですね。
で、どうして集中的にやるかということなんですが、ノートPCとはいってみても、ネットブックから超弩級のAVノートまでいろいろあって、広告的にある1機種に特化しようとしても社内の調整がどうしてもつきません。こうなりゃ総花的にぜーんぶ紹介するしかない、そのためには短期間集中出稿しかない、田村正和と木村拓哉にダイナブックの幅広いラインアップを象徴させよう、ということになったのでありましょう(多分)。思い切りの悪さからくる総花主義というのがいかにも東芝で、去年の11月にも似たようなことをやってますね(詳しくはこちら)。
で、春ですから東芝さん、なんと「受験生応援プロジェクト」なるメッセージを仕掛けてきました。120の姓ごとに運気が上がるとかいうメッセージをウェブ上に用意したり、ケータイの待受画面用の合格祈願お守りのダウンロードサービスを提供したり、わけのわからない受験応援PRバスを走らせたり、受験生の弱気につけ込んでしょうもないことをしております。
これで東芝ダイナブックは受験生の覚えが良くなるだろう。見事彼らが合格してノートPCを買おうという折には、きっとダイナブックを選んでくれるだろう、という壮大な戦略です。このようなアプローチは我が国では古来から「二階から目薬を差す」などといいますね(笑)。
全ラインアップを一度に見せるのもちょっと無理があるような気もします。AV性能が高いのは認めますが、バカでかくてバカ高いQosmioラインと、軽くて薄くてやっぱりバカ高いDynabook SSラインを両端に置いて、さあさ新生活ですからどれか買ってくださいと云われても困ってしまいます。冷蔵庫と洗濯機を並べて広告するというのとは違いますから、プロダクトラインごとにターゲットを分けて訴求したほうがよかったんじゃないでしょうか。
ま、それでもなんでも不景気のご時世、どかんと露出される広告はやっぱり気持ちがいいものです。この際ですから、東芝さんと一緒になって受験生を応援しちゃいましょう。ワタクシはダイナブックは買いませんけど。高いですから(汗)。
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