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2009/01/11

土鍋世代交代記念 鶏の水炊き

Imgp0005_2 鍋料理に欠かせないものといえば、当たり前ですが鍋。ウチで使っていたのは先祖伝来というか、おふくろからもらったこの土鍋です。鍋底に「OVEN PROOF CHIKUSEN」とあります。進駐軍がいた頃の終戦直後に作られたものではないでしょうか。日本のものなのにどうして英語が書いてあるんだろうなー、とこの鍋底を見るたび子供心によく思ったものでした。

この土鍋、当然墓場まで持っていくんだろうなと思っていたのですが、実は昨年の暮れ、今シーズン何回目かの鍋料理の準備をしていたときに、突然お亡くなりになりました。前から入っていたヒビから、いきなりお湯がダダ漏れするようになったのです。

Imgp0007_2 なべ底です。ヒビというより割れていて、少し力を入れてみると黒い裂け目が広がるのが分かります。一応おかゆを炊いてみたりもしたのですが、焼け石に水、割れ鍋におかゆでした(涙)。

で、どうして鍋が割れたかというとですね、昨年2ヶ月ほどこの土鍋でご飯を炊いていたことがありまして、土鍋炊飯は結局面倒になって止めてしまったのですが(汗)、そのときに一度、空焚きしてしまったことが原因に違いありません。

で、どうして空焚きしたかというとですね、水加減がわからないからと、研いだ米だけを土鍋に入れて、蓋をしてコンロに置いた方が約1名いらっしゃいまして、他の1名が水が入っていないとは夢にも思わず、ご飯を炊こうとそのままガスに点火してしまったわけです。

しばらくすると香ばしい香りと、ジージーする音が聞こえてきます。「あれ、変だな?」 「お米は研いだよ」「え、水は? ア゙ーっ!」

焦って蓋を開けてみると、底が焼きおにぎりの表面のように黒く焼け焦げた米が一山、土鍋中央に盛られておりました(涙)。

先祖伝来のこの土鍋、しばらくは大丈夫だったのですが、やっぱり割れてしまいました。ま、しょうがありません。で、先日、土鍋を新調したわけです。

Imgp0010 買ったのはこれ。スーパーで売られているやつは嫌だったので、恵比寿の専門店に出かけていって、6000円ほどで買いました。伊賀焼きです。どこら辺が伊賀なのか、私にはよく分かりませんが(汗)、風格がありますね。

使う前には必ず(米からではなくて)残り飯でおかゆを炊くようにと強く強くいわれて、おかゆを炊いた後のなべ底。つやつやしてます。気持ちいいです。

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土鍋新旧比較。コメントは控えますが(汗)、新しいもののほうがひとまわり大きくなってますね。

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で、この真新しい土鍋で最初に賞味する鍋料理といえば、やっぱり鶏の水炊き、鶏鍋でありましょうね。理由はありませんが、でもやっぱりそうでしょう。他には考えられません(笑)。

■こう作りました

なんといっても土鍋世代交代記念ですから、気合いが入ります。水炊きとはいっても、ただの水では炊きません。鶏ガラからスープをとります。でも鶏ガラってちょっと気持ちが悪いですね(汗)。

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鶏ガラは下ゆでします。ぐらぐら沸いている熱湯にドバッと投入。

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1分ほどしたらザルに空けて・・・

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流水下で脂肪やら血合いやらを取り除きます。丁寧に掃除せよ、ということなのですが、取りすぎると本当に骨だけになってしまいますから、どこまで取ればいいのかいつも迷うのですが・・・

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まあ、こんなもんでしょうか(汗)。

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掃除した鶏ガラは、こんどは水から煮出します。

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日本酒少々を入れる。臭みがなくなるのだそうです。

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30分ほど煮たら、青ネギを入れてさらに煮る。

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この辺で食べるための鶏肉も同じように1分ほど下ゆでします。骨付きのぶつ切りと手羽元200g強ずつくらい。

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鍋のお湯があふれました(汗)。

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下ゆでした鶏肉をスープの大鍋に移してさらに30分ほど煮ます。

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かなり煮詰まりました。こんなもんでしょう。

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鶏肉を土鍋に移して・・・

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スープをどばっとかける。

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スープはあまりませんでした。ちょうどいい分量でした(嬉)。

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ウチではここでシイタケも煮てしまいます。だし昆布の切れ端も入れます。

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ここで少し休ませます。これで鶏肉の骨がするっと抜けるようになるのだと思いましたが、本当の理由は忘れました(汗)。

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ではいただきます。

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■ごちそうさまでした

美味しかったですが、ただ濃厚スープの鶏鍋としては淡泊なスープでした。もっと濃厚でもよかった。鶏ガラを掃除し過ぎたのかもしれません。いつも同じような作り方を繰り返してるんですね(汗)。

買ってきた真新しい土鍋で鍋料理を味わうということは、多分もうないことなんでしょうね。そう考えると貴重な鶏鍋、貴重な一夜でした。

で、半世紀以上にわたって使われて、さまざまな思い出がつまっている先代の土鍋は、冷酷無惨にも燃えないゴミとして処分されることになりました。合掌(涙)。

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