リンゴの問題その2 アップル・パイ
サラダに入れたりそのまま食べたりしてですね、随分頑張ってるんですけど、まだこれだけあるわけです、リンゴがですね。ワタクシは菓子などというものはこれまで1度も作ったことがないわけですが、余ったリンゴの後押しもあってついに禁断の一線は踏み越えられたのでありました。しかし美味しいアップル・パイって、どうやって作ればいいんでしょうね(汗)。
話は急に変わりますが、1996年にロバート・デ・ニーロが牧師役で出演する「スリーパーズ」という映画がありました。お話の方は原作の方がよっぽど面白いんですけど、それはさておき、ストーリーの終盤でデ・ニーロ演じる牧師が弁護側の証人として法廷に立ち虚偽証言するシーンがあります。証言は虚偽であるからやはり不自然で、不審に思った検事が「そんなことがこれまでにもあったのか」と突っ込む。するとデ・ニーロは眉ひとつ動かさずに "No, but there is a first time for everything." と答えるんですね。この台詞が私にはとても深く心に残っているわけです。
どんなことにでも最初の1回目というものがある。映画のシーンとは文脈が少々違いますが、今だかつて経験したことのない初めての挑戦をする機会は歳とともにだんだん減っていきますから、料理でもなんでもできることは果敢にチャレンジした方がいいのではないか、と思ったりしたわけです。長くなりました(汗)。
■こう作りました
今回主役を勤めるリンゴとパイ生地(冷凍)である。パイ生地は生まれて初めて買いましたが・・・
開けるとパイ生地が入っている。あたりまえか(汗)。これがパイ生地というものか(汗)。
ご親切にもアップル・パイのレシピが入ってました。
このたび制作を試みるのは「長方形の簡単アップルパイ」である。
指示されているリンゴ2個とシート2枚という分量は、初めてにしてはリスクが大きすぎるので、この半分、リンゴ1個とシート1枚で作ることにする。リンゴは皮を剥いて・・・
イチョウに切る、とはこんなもんでいいのだろうか。
茶色くなるのはまずいからな、などと一応考えて、鍋には先にレモンを搾っておくことに。
リンゴを投入してバターを1かけ。この時点でレシピから外れ始めております。またレモンはこのとき上から搾りかけたほうがよく行き渡ったでしょうね。
砂糖。分量がわからないのでとりあえず大さじ2杯です。
点火。しばらく何もおきません(涙)。
ようやく火が入り始めました。
1切れつまんでみると全然甘くないので砂糖大さじ1を追加。
パイ生地同封のレシピには書いてなかったが、白ワイン少々を投入。
赤ワインを、というレシピにもあるので赤ワイン少々も投入。これで赤白双方の顔が立ったわけである(汗)。
食べてみると、やはり甘くないのでさらに砂糖大さじ1を追加。
ここでシナモンパウダーを投入した。本来であれば最後に振り入れたほうが香りがよく残るようです(汗)。
まだ甘さがたりない(汗)。さらに砂糖大さじ2を投入。
ようやくそれっぽくなってきたか(安堵)。煮ている時間は指定の10分を超えて、そろそろ15分が経過。
よく分からないがこんなもんか。
冷ませ、ということなので冷まします(笑)。 具の準備は以上で完了である。ちなみにこちら側の世界では「具」のことを「フィリング」というのだそうだ。ま、そうでしょうね、ラーメンのナルトとじゃあるまいし、「具」では雰囲気ぶち壊しですもんね(笑)。
さて、いよいよパイ生地である。包丁を使わずにラップが簡単に開けられるようになっているのには感動しました。
半分に切る。しかしパイ生地というのはヌターっとしたなんともいえない不気味な感触である。
卵は卵黄だけを溶いておけ、ということなので溶いておく。
ここらで日立製オーブンレンジMRO-X6型を余熱しておくことに。選択すべきモードはケーキなのだろうか、グラタンなのだろうか? ケーキは使ったことがなく、どうなるか分からないので、とりあえずグラタンを選択。
パイ生地中央にフィリング(笑)を盛って、縁に接着剤として卵黄を塗る。刷毛などありませんから、人差し指を使用しております(汗)。
これでいいのだろうか・・・
もう一枚のパイ生地を被せてフィリングを封入。
フォークで縁に模様を付けつつ密着する。ちょっと気恥ずかしい作業であります。
もう後戻りはできない。これでいいのだろうか・・・
表面に卵黄を塗る、ということなので塗る。人差し指です(汗)。
余熱していたレンジに入れて焼く。15分から20分ということである。
パイなどは天板に載せてから焼くものだ、とヨメに指摘されたときはもう後の祭りであった(涙)。私の気持ちは、どんどん暗くなっていった。
フィリングもかなり余ってしまった・・・。分量が全然違うじゃないですか(怒涙)。
妙な残り方をした卵・・・
今晩のおかずはカニ玉、ということになるのであろうか・・・・
ところがです。焼いている間中、気になりますからずっとレンジの中を覗いているわけですが、信じられないことにパイ生地はみるみる膨らんでいって、15分後にはいい焼き色もついてこのように(驚)。マジで驚!
できてしまいました、アップルパイ。旨そうです(汗)。
切ってみると、中はこんな感じ。もっとフィリングを沢山封入したほうがよかったかも知れませんね。
いただきます。
■ごちそうさまでした
いや、マジで旨かったです。改善すべき点はいくつか感じましたが、それでもヨメと2人貪るように平らげてしまいました。焼きたてパイのさくさくとした軽い感触が最高です、もちろん最大の功労者は買ってきたパイ生地なんですが(汗)。フィリングが残ってるからすぐもう一回焼けますね。こら、気持ち悪いからそんな絵文字使うんじゃない(怒)。あ、すみませんでした(汗)。
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