インドカレー
どうしてインドカレーを作ろうと思ったかといえば、ひとつにはワタクシはむかしから粘度の高いカレーがあまり好きではないということがあった。それで市販のルーでカレーライスを作るときには薄めに作ってごまかしてきたわけだが、シャバシャバとしたインドカレーは気になる存在だったのである。
インドカレーは数年前に一度、テレビの料理番組に刺激されて挑戦したことがあったが、そのときは味がとっちらかって挫折。しかし最近「チューボーですよ」でインドカレーがとりあげられたので再び挑戦してみると、実にシンプルで簡単な料理だということが分かった。考えてみればインドでは毎日毎食カレーを作って食べているのだから、手間がかかる大変な料理であるはずはないのである。
■材料
なんといっても最大の難関はスパイスだが、こればかりは決死の覚悟で買い揃えるしかない。本場インドでは何十種類もあるらしいけどワタクシが揃えたのは(ほとんど「チューボーですよ」のままで恥ずかしいのだけれど)11種類である。次の写真で数えてみると10種類しかないのは、ローリエを並べるのを忘れたからです(汗)。
えらく大変に思えるが、実はスパイスには油に香りを移すための形の残っているもの(ホール)と、スープに味を付けるためのパウダーの2種類があると分かると見通しがよくなる。この説明も「チューボー」のままです(汗)。
ホールのものは5種類で、グリーンカルダモン、クローブ(丁字)、シナモン、クミンシード、それにローリエである。ローリエは撮るのを忘れてます。
残るパウダーのスパイスだが、黄色い色を付けるターメリック、カレー味の土台となるクミン、辛さのチリパウダーとカイエンペッパー、風味付けのコリアンダーシード、そして複合スパイスのグラムマサラの6種類。カイエンペッパーはたまたまあったから並べたので、別になくてもよいものだ。グラムマサラは風味の偏りが是正される安全パイということだと思う。グラムマサラとコリアンダーを使わずにターメリック、クミン、チリパウダーの3種類だけでもカレーにはなる。
次、野菜。タマネギ1個、トマト1/2個、ニンニク2かけ、ショウガ1かけ。(2人前の分量)
鶏のモモ肉200グラム強。1人前100グラム見当である。
本当はココナッツミルク等使うらしいけど、そんなもんないのでヨーグルト。ここでは毎朝食べてる明治ブルガリアヨーグルトを使用。
以上が材料のすべてである(あ、あと塩ね)。スパイスさえ揃えればあとはタイ式のカレーよりもよほどシンプルなものだ。スパイスはスーパーならよほどの店にいかないと一度に全部揃えることは難しいので、まとめてネットが買うのが手っ取り早い。
■こう作りました
ほとんど「チューボー」のままですが(汗)、まずニンニク2かけとショウガをすり下ろして水少々を加え、ニンニク・ショウガピューレを作る。ショウガを沢山いれると薬膳ぽい感じになります。好みだけどショウガはゴルフボール半個分くらい使ってもかまわない。
インド料理では鶏肉の皮は使わないため、包丁を入れながら引きはすのだが・・・
どうもワタクシはこの作業はあまり好きではない。皮をはがしたモモ肉には、べったりと脂肪が付いていてグロテスクなのである。本当は必要ないかも知れないけど、気持ち悪いので目に付いた白い脂肪を取っておく。
鶏肉は適当な大きさに切ってボールにいれ、ターメリック、チリパウダー、塩のそれぞれを小さじ1/3という感じでふりかけて、ニンニク・ショウガピューレ小さじ1、サラダ油適量をかけて・・・
混ぜ合わせる。この状態でしばらくなじませるのだが、調理を進めるうちに勝手になじむので、手を休める必要はない。
タマネギ1個はみじんに。
トマト半個は賽の目に。
スパイスを合わせておく。ホールのもの5種類はこんな感じでOK。分量に迷いはない。
パウダー6種類のうち、コリアンダーシードとグラムマサラを除く4種類を合わせる。まずターメリック小さじ大盛り1、クミン超大盛り2・・・
チリパウダー小さじ大盛り1。
カイエンペッパー小さじ1くらい。これはあるから使うのでチリパウダーだけでも味に影響はない。辛さは好みだけど、このくらいの分量だと中辛くらい。決して激辛にはならない。
とりあえず以上。別に必要はないけど、混ぜてみるとカレー粉の色になりますね。
さて、いよいよ調理を始める。鍋にサラダ油を多めにひいて弱火にかけ、すかさずホールのスパイス5種類を投入。
一番小さいクミンシードがじゅわじゅわとしてきたら、タマネギのみじん切りを投入。
炒め時間を短縮するために、しばらく強火全開にして木べらで激しくかき回しながら炒める。
これくらいになったら中火に。
飴色にする必要はない。だいたいこんなもんだ。
ここでニンニク・ショウガピューレの余りを全量投入。
ひと混ぜしたら鶏肉を投入。かき混ぜながら表面が白くなるまで軽く炒める。
火を弱めてから、合わせておいたパウダーのスパイスを投入。鶏肉は完全に火が通っていない位でかまわない。中火のままだとスパイスが焦げます。焦げてもどうってことありませんが(汗)。
ひと混ぜしたらトマトを投入。
ひと混ぜしたらヨーグルトをレンゲで山盛り4杯投入。レンゲ山盛り=お玉軽く1杯くらいでしょう。火をやや強めて激しくかき混ぜる。
1分くらいでこんな感じになる。ぶくぶく沸いているので多めに写ってます。
ここまで来たら水を入れるが2倍強に伸ばす位の気持ちで。普通の感覚で入れると絶対多すぎるので注意。こんなもんだ。
味を見ながら塩を入れる。小さじ2杯くらい。実は塩加減はなかなか難しい。
最後にコリアンダーシードとグラムマサラをバサバサという感じで(小さじ1杯くらい)投入する。
最後に味見してカレーっぽい感じが薄いときは、クミンとグラムマサラを追加。辛くしたければチリパウダーを。弱火で4、5分煮て油が浮いてくれば火を止め、10分くらい寝かせてから、再度火を入れて盛りつける。どうして寝かせるかというと、ここでヨメと2人でビールを飲んだりサラダをつついたりしているためですが(汗)、全体に味が馴染むと思います。
ではいただきます。
■ごちそうさまでした
こうやって作ると、毎回微妙に味が違うのが楽しい料理ですね(汗)。もう何回も作ってますが、どうして高い頻度で作るのかというと、何か体にいい料理という感じがするからですね。ターメリックはショウガ科のウコンだし、ショウガも沢山入っているからとにかく体が温まるし、体中が浄化されるような感じがするのです。
それからこのカレーを食した夜は、いくら飲んでも全然酔いません。この効能はウコンドリンクなんてもんじゃありません。ただそのせいで逆に飲み過ぎちゃうことが多いんだけどね。
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