「私は貝になりたい」公開記念 ボンゴレ・ロッソ
簡単で美味しいパスタ料理、ボンゴレ・ロッソである。ところで食材としての貝は非常に特異な性質を帯びている。家庭における調理過程において、貝だけが唯一、まだ生のあるうちに火にかけられ惨殺されるという運命を辿るのである。シジミの味噌汁にせよアサリの酒蒸しにせよ、ほとんどすべての貝料理は、生きている動物の惨殺を伴う料理なのだ。私は貝料理を作るたびに彼らの不運を思わずにはいられない。もしも生まれ変わることができるなら、あなたは貝になりたい? 私は貝にだけはなりたくない(笑)。
ボンゴレは本当に全く簡単な料理ですが、夕食にボンゴレだけだとチト物足りないですね。こんな晩には肉っけが入ったサラダを大量に作る必要がありますが、そんなサラダについては別の機会に。
■こう作りました
遠からず惨殺される運命にあるアサリたち。韓国産でした。
砂抜きのために塩水に浸ける。
やれやれとくつろぐアサリたち。一度リラックスさせて油断したところを殺そうというのだから、まったくひどい話である(汗)。
トマトの水煮1缶を小鍋に開け、とろ火で煮詰める。ホールトマトの方が本格っぽいけど、1つずつ潰すのが面倒なので、ウチではカットトマトを使用。
パセリは絶対欠かせない。みじん切りにします。イタリアン・パセリの方がいいのかも知れませんが、使ったことないので分かりません(汗)。
ニンニク1かけは・・・
包丁の腹で潰して・・・
たっぷりのオリーブオイルをひいたフライパンでトロ火にかける。ニンニクがすっかり浸かるようにフライパンは斜めにするとよいと思います。焦がしたらおしまいですから、本当のトロ火です。しばらく何も起きませんが・・・・
数分後にはブクブクしてきます。しかしそれでも焦げることはありません。しばらくしてニンニクがグズグズになったら引き上げます。
20分ほど火にかけたトマトの水煮。だいたい2/3位まで煮詰まりました。これで準備完了。
沸き立った塩水にパスタを投入。 1.6mmのもの200g強です。ゆで時間は9分と指示されてますが、タイマーは7分にセットしときます。
パスタを茹で始めたら、待つことなくすぐにソース作りにかかります。フライパンを中火にかけて、アサリを投入。殺戮ショーの始まり始まり(汗)。
水分がバチバチはぜてきたら、白ワイン100ccほどをぶっかけて・・・
フタをします。合掌。
何もすることがない。しばし訪れる平穏・・・。
もういいかな。まだ生きてますね(汗)。
殺戮が完了して(汗)アサリが開いたら煮詰めておいたトマトの水煮をドバッと投入。
トマトがひと通り馴染んだら、パスタの煮汁少々をかけて濃度を調整して・・・
刻んだパセリの半量を投入。このあたりでだいたい7分経過。パスタの茹で加減にも注意。
パスタが茹で上がったら、フライパンに投入。このときばかりはトングがあると便利です。うちで使っているのはコレ。
2人分200g強はこれ位の分量です。
フライパンを振る! 振る! こればかりは写真に撮れませんでした(涙)。
だいたいこんなもんでしょう。
盛りつけます。
先にパスタだけを分ける。ソースがボタボタたれているが気にしない(汗)。
ソースとアサリをかけて・・・
パセリを散らす。
完成です。それではいただきます。
■ごちそうさまでした
生きている動物を惨殺する料理だのなんだのといっても、美味しいのだから何回でも反復して作ってしまう。人間というのは誠に罪深い生き物でありますね。
ところで中居君の「私は貝になりたい」の評判はどうなのかな。まあワタクシも空いてきた頃には観にいくと思いますが。ボンゴレにされたアサリのことを思いつつ、鑑賞することにいたしましょう(汗)。
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